2021年ベストアルバム

2021年のベストであります。

ぶっちゃけ1年毎にこの時期だけの更新しかしてませんが、何故かというと仕事でアホ程文章書いてるから!

去年と同じパターンですが、書くだけ書いて公開忘れて放置、世間がベストを公開し始める頃にあーそういや書いてたわ、となり昨年度分を公開する変な人になっていますね。どうでもいいけどよ

PVやアクセスのこと考えると今の時代noteに移ったほうがいいんじゃないかという確信はありますが、まあ今度死ぬほどヒマだったらやります。

 

 

10.Hot Breath - Rubbery Lips

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安定のスウェーデン産ガレージロックデビュー作。
ヴォーカルの女性の声がカワイすぎないところがドンピシャ。
やっぱ彼の地のロックンローラーは天然の職人ですよ。

 


9.Nimus - Stratosphere

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アンビエント聴く趣味があったら自分以外の誰も知らんけど自分だけが好きなやつがそれぞれ1個くらいあるじゃん?あるよな?枠。
ストラトスフィア」っていう題の作品にハズレってまずないですからね。
音を構成するどの要素もうるさくなく心地良い。都会歩きの際のBGM。

 


 8.Bongzilla - Weedsconsin

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大物帰還枠。前作から16年か…
なーーーんも変わってなくて滅茶苦茶ほっこりするし思い出補正抜けば一番好きだし何より音質がいい。
何よりアルバムのタイトルが"Weedsconsin"はいい歳なんだしちったあ頭使えよ!って感じの大馬鹿ぶりで最高ですね。

 


7.Helloween - S/T

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こんなもん言うたら「最終回」じゃねえか!!!!!!!
この時代に全員集合ラインナップでこんな傑作が出てくるっていうことっていうことがこのバンドの天運ってやつですよね。
細かいことは語らんでいいでしょ。
アルバムツアーやってくれるなら流石に行こうかな…

 

5.Chevelle - NITARIAS

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ゴシックというかメンヘラというかそういう成分取りたいなと思っていたけどそのあたり最近元気ないよね…と思ってたところにオルタナメタル/ポストグランジ方面から見つけてウオオオオオオってなりました。
彼らも息が長いな。
邦人未開拓の分野にクリスチャンロックというラインがあるんですけど、その辺追うと変なのとか隠れた実力者が見つかって面白いよね。

 

4.Red Fang - Arrows

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オレゴンのスラッジバンド。音のガラが悪いうえにPVまでバカで最高。
ストーナーとかスラッジってジャンルと好きということはなく、ピンポイントでバンドを好きになることが多いのですがこれは本当にそのパターンです。
皆は別にそこまで好きじゃないというかもっと好きなのあるだろうけど、俺が気に入ってんだからそれでいいんだよ。

 

3.Deeb - Gemini

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ひょんなことから見つけてそれ以降定点観測してたアンビエント
5年前から聴いているとこう成長が感じられて、ね…(後方彼氏面)
今作でキャリア最高点を出してきたので褒めざるを得ないやつです。
聴いて不愉快になるもんではないのは確実なのでまずは作業用BGMにでもしながらこっちの沼に来いよ。

 


2.cali≠gari - 15

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3人体制になった直後の12が大好きで、13以降はあんましピンとこなかったってのが正直なとこだったんすよ。
ブルーフィルムのセルフカヴァーとか出たけど、まあ…
といったところで今回の新譜はドツボにハマりました。
このバンドは本当に難しくてどれが刺さるか本当に難しいね。
しかしこの人達は(個人の好みは別として)作を追うごとに音楽がお上手になり頼もしい限り。
あと20年くらい進化し続けるんじゃない?

 

1.Liar Thief Bandit - Deadlight

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爆速ロケンロー枠も例年通り追ってはいましたが2021年はこれがダントツですわ。
バンド名が嘘つき・泥棒・盗賊とか頭悪いのがTheives and Liersを連想されて良いですね。
スウェーデンはちゃんとこの手の音楽の血脈を絶やさない土壌があるので安心。
それこそThe Hellacoptersとか好きな人たちは全員聴いたほうがいいですよこれ。

 


2021年は仕事面で色々変なもん触ったり等ありつつ概ねマシな年だったと思いますが、
経験上このパターンは次の年に大概えらい目に遭うんですよね。まあ生き残りはするでしょうが

2020年ベストアルバム

ハローハローこんにちは。

2022年なので2021年ベストかと思いきや、去年書くだけ書いて公開してなかった2021年ベストの存在を思い出したので2022/1/13に公開します。

2021年分は週末に書くからよ、ちょっと待っといて

 

 

10.Slow Pulp - Moveys

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ある日配信ライブがTwitterに流れてきて知ったやつです。

ドリーム・ポップと呼ぶにはくっきりした音像がもうとにかく心地よくて一聴でズドンでした。

これまたボーカル(特に貼った曲のサビ)が中村由利すぎて俺やお前やお前に刺さること請け合い。

 

 

9.Dance Gavin Dance - Afterburner

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エモ・ポストハードコア枠は今年はこれっスよ。このバンドはジャケットにしろPVにしろ本当にダサいのですが中身の音はなかなか違う、というか君たちこんなに小器用なこと出来るようになったのか、俺は嬉しいよ…

色々な要素のごった煮を熱量でまとめてカマしていくところがとても今のアメリカのバンドだなーという感じですね。メタルで言えばProtest the Heroにもカブるけど個人的にはこっちのほうが全然好き。

 

 

 8.Black Stone Cherry - The Human Condition

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今年はSeether、Sevendust、Bush、Stone Temple PilotsにBreaking Benjaminとポストグランジのビッグネームが新譜をボンボコ出して大豊作な年でもありましたが中でも気に入ったのはこれです、何度作を重ねようとブレない南部野郎のパワフルさよ。

ネアカでカラッとしたこれと、ゲスト呼びまくって旧曲をひたすらエモく再構築したBreaking Benjaminで悩んだんですがこっちにしました、そういうのが好きならそっちをオススメするので聴いてね。

  

 

7.AC/DC - POWER UP

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もう何を語るとも語りようがない(みんな知ってるから)のですけども。Back in Black以降のAC/DCというのは基本的にどのアルバムもアタリかというとそうではなく、作により特大ホームランorファウルチップみたいなことが多いのですが今回はホームラン側だと思います。ここに貼ったRealizeとかShot in the Darkあたりは新譜ツアー以降もセットリスト定番になるんじゃないかなあ。

 

 

5.Black Orchid Empire - Semaphor

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今作から入門しました。

2010年代に流行ったもの全部載せ、ワシらがエッジじゃーい!とでも言わんばかりなオルタナ/プログレメタルでガッツポーズです。前述したようになんだか色々なものが聴こえてくる中でそれぞれがドヤ顔とか嫌味に聴こえないというのが素晴らしい。ひたすらテクいでもなく必要十分に変なことをやっている。

難癖つけるならミックスで、もっと空間を広く聴かせるようなものにするとスケール感が出て良いのではないでしょうか、多分次がすごいと一気に軌道に乗るバンド。

 

 

4.Annihilator - Ballistic, Sadistic

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2020年に言語化出来たこととして、ことスラッシュメタルについては俺はザックザクのベイエリアクランチやそれに類するものが一等好きで、それ以外は、まあ、そんなに…ということがあるんスわ。

なのでまあHeathenとかTestamentの新譜も楽しかったんですが、さておき今回のAnnihilatorはSchizo Deluxe以来の傑作だと思われます。

リフの展開がこれだけ忙しないのにダレずに突っ切った上にガツンとギターソロも決めてくるというのはこの人にしかできない所業よね。

ちゃんと旧譜も聞き返さないとなーと思わされました。

 

 

3.Dizzy Mizz Lizzy - Alter Echo

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日本にDOIMOIというバンドがいましてこれまた最高なんですが、かのバンドにずっと持っている印象として”USオルタナ/グランジのフォーマットでDMLみたいなことをやってて素晴らしい”というのがあるんです、カッチリしたアンサンブル・サビに向けてヒートしていく決め曲の展開・しかし忘れない歌心等が特に。

DOIMOI目下最新のフィジカルであるところの(間違ってるかも)OSRUMとのスプリットシングルでの一曲”アナセマ”ではかなりアーシーかつ音響系に寄せていてこれはこれは!と思っていたところへ今回のDMLを拝聴、やっぱルート/スタイルは違えど相似形じゃねえか!!!!!!!と脳がパカッとヘウレーカであります。

DOIMOIの話しかしてねえな。DMLの過去作に思い入れのある人だとなんか違う、となりそうな気もするけど、ちゃんと現代の流れもしっかり拾ってくる貪欲さをまだまだ持ってて俺は最高だと思います。

 

 

2.Sólstafir - Endless Twilight of Codependent Love

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前作からまた一段ブラックメタルの域を超えてきたぞこれは。

最早ポストロック/叙情プログレでしかなくなりつつあり、AnathemaでいうところのAltanative 4と同様に今作がある種の転換点になりうるのでは。

音像としてはもうとにかく寂しい、"慟哭"とか"耽美"とかそういうオタク語彙じゃ不純物が多い、"叙情"ですら若干あざといかもしれない、そうこれは”寂しい”作品なんですよ。

"冬か…今年は越せないだろうな、それでも冬支度はやらないとなあ"みたいな、諦めとも覚悟ともつかない深秋のワンシーンのイメージ。

 

 

1.Theodor Bastard - Volch'ya Yagoda

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ロシアのアンビエント/ダークウェーブ/ネオフォークのバケモンバンド。前からめちゃ好きだったんですが今回は今回でド濃度の力作が出てきてチビったわ。

東洋系の要素を巻き込みつつ雄大な自然みたいな音像を繰り広げてくれちゃうのですが、天然岩だと思ってたものが、近づいてよくよく見たら古代の人工物じゃねえか…!みたいなオゾさも不意に感じさせてくれてとても良い音楽体験であります。ゾワゾワびっくり箱かよ。

トリ曲のFjorn Gardenは今年のベストトラックとなりますので宜しくご査収ください。

 

2022/1/13:本当はこの部分のスペースに青葉市子-アダンの風およびそれを褒めてた連中を4000字くらいかけてボロクソにdisってたんですが、書いてる途中で虚無になったのでそのまま寝かせてたら1年経ってました。ので思い出した今公開しますね。

 

2019年ベストアルバム

2019年は総じて仕事がアレだったんですが、それがパンクしたのか10月頃から体に異変が起きて食欲が霧消したりバリ痩せしたりだいぶエラいことになりまして未だに病院通いが続いてるんですよ。

まー本人的にはヘラヘラしたもんだけどな。順調に回復してるんでそのうちどっかに出没します

  

そんなこんなで思い立ったんで2019ベスト行きます、最初に行っとくけど上述の感じだったのでウルセーもんあんまり聴けなくて知人のどこにもアプローチしねえセレクションになってるんでよろしく頼むよ

 

 

10.ギターウルフ - Love & Jett

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「ロックはプロレスなんだ」というのはセイジさん本人の弁(確かブログに書いてた)ではありますが、ギターウルフの活動も最近そっち方向っぽくなってきてますね。まあ初期のPVとか観ると当時から完全に様子がおかしいのですが…

今回も今回で「SFのガキ」「アウストラロピテクススパーク」「バッテラ惑星」「パリのスケバン」と何がどうなったらそうなるんだよ的な曲がぎっしりなんですが、これがライブで観ると完全にこれが正しいとしか思えなくなるのでみんな一度はワンマンライブ行っとけ。

 

  

9.DUEL - Raging Soldier

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日本のアルジー期Tank大好きおじ様の10年振りの新譜。

20年30年同じモノを愛し続けているとある種の神性みたいなものを帯びるのではないかという感情になり、それだけでOKになっちまいますね。

媚びない野郎アティテュードメタルってだけで俺感性に直撃です。

 

  

8.minus(-) - C

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森岡賢が亡くなってこっからどうなるんだマジでと思っていたのですが逆にフジマキ過ぎてイカすモノが出てきました。個人的には石川智晶の声が濃すぎて別の選択肢あっても良かったんじゃないかと思ったりもしたんですが、1曲目で91点が出たので野暮なこと言わんでおきます。残業帰りのリトリート用BGMでした。

  

 

7.Grand Magus - Wolf God

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スピリチュアルベガーズのVoはどう考えてもスパイス一択なんですが、だってJBはGrand Magusのほうがいい仕事するんだもんよ!!!!111

まあそれは差し置いても今年の重い系の中だと一番お気に入りでした。上のPVの曲がロマンティックすぎて何度聴いても良いのですが、その他の曲もJBのリキが入りつつも朗々としたボーカルに聴き惚れるうちに終わります。あと古典HR/HMの香りがしてちょっとイギリスっぽいな今作。

 

  

6.メトロノーム - 確率論≠paradox

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V系ってぶっちゃけBUCK-TICKcali≠gariしか興味ないことで知られる俺なんですけど、カリガリの青さんとしょっちゅう何かやってるのでコバヤシシャラクメトロノームのことは認識はしていたんですよ、で、近年復活したということなので一聴したら好きなやつだー!ってなったやつです。この270°程度周回遅れなビコビコ感、もう5年くらい早かったらアニメのタイアップとか取れたのでは。アルバム単位だと2018年の廿奇譚AHEADが刺さりやすい気がするので興味ある人はそちらからでもどうぞ。

 

 

 

5.The Cat Empire - Stolen Diamonds

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オーストラリアのネコチャン帝国の何枚目だ、8枚目?

5作目のCinemaの、ラテンベースなのにぼんよりした熱量と全体に漂うヘッドダウンなやけっぱち感が本当に好きで以来新譜を追っているんですが、その感じが戻ってきた今作は気に入りました。どうせ皆ヘラヘラしたままいつの間にか終わるんだよ。

 

  

4.The Birthday - VIVIAN KILLERS 

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 ここ数年はゴリゴリカッコつけるアルバムとエモさ重視のアルバムを交互に出してるんですが今回はエモ寄りです、50過ぎてどんどん歌詞がキレていくって何なんだよマジで…

音の方は持っている引き出しを丁寧に使っているという印象。6曲目のTHE ANSWERが盛り上がりと共に実存が吹っ飛んでいきそうで怖い。

 

  

3.The Wildhearts - The Reneissance Men

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この新譜のツアーでも暴力事件起こしてモメてましたねジンジャー…

まあこの人しょっちゅう人殴るし日本でも前にクラウドサーファーをギターでぶん殴って流血させてるので悪い意味で平常運転かもしれない。

ワイルドハーツ名義だと10年振りになる今作はオリジナルのベースを呼び戻し、ジンジャーからしか出てこない天才的なメロディー/リフセンスが全面に出た良作です、一番有名な2ndの次に良いですよこれ。久しく聴いてなかったって人もここから戻ってくると良い。

  

 

2.Gomes the Hitman - memori

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もう10年以上前ですか、ネオアコとかギターポップの有名どころは一通り浚っておこうと試みた時期があり、そこで気に入ったのがイギリスのThe Sundaysと日本のGomes the Hitmanでして、そのうちフロントマンの人がソロワークしたりマクロスFに楽曲提供してたんですけど知らんうちに復活していました。男性フロントマンでアニソン臭いというか変にアザトクないポップスを続けるってすごい難しいんだろうなと個人的に思っているのですが、令和にこの強度のギターポップ出してくるのは強すぎだろ…。総じて朝5時から6時の朝焼けの散歩にフィットするBGMといった趣、4曲目のイントロがモロにThe Sundaysなのが個人的アガりポイントでした。

  

 

1. Ingrid Chabez - Memories Of Flying 

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デヴィッドシルヴィアンの元嫁だそうな。心地良くも不穏なトラックの上にハスキー気味のポエトリー・リーディングがボソボソ乗り、重くない割にいい感じに刺さってくれます。これはジャンルレスっぽい音楽なので言葉で説明するとなると本当に困るのですが、しんどい時にいい意味でニュートラルになれるのでアホほど聴きました、これからも聴くと思います。最高。

 

  

あとは色々掘ってる時間のない一年だったんでTOOLとかDJ ShadowとかDARKTHORNEとかBxSxRとかAngel WitchとかDestructionとかKing Gnuとか聴いてた気がします。TOOLはなんだろう、完全に理想的なフォームでバーを落とす棒高跳び選手みたいな感じというか…Ricky Warwickはもうソロが最高なのでFighting Hearts名義のアルバムとか作りませんか?

  

今年も今年で色々波乱万丈が控えている感じではあるのですが、去年よかもうちょい音楽にコミットしたいですね。嫌とか関係なしに今やってることいつできなくなるか判らんでな。