2020年ベストアルバム
ハローハローこんにちは。
2022年なので2021年ベストかと思いきや、去年書くだけ書いて公開してなかった2021年ベストの存在を思い出したので2022/1/13に公開します。
2021年分は週末に書くからよ、ちょっと待っといて
10.Slow Pulp - Moveys
ある日配信ライブがTwitterに流れてきて知ったやつです。
ドリーム・ポップと呼ぶにはくっきりした音像がもうとにかく心地よくて一聴でズドンでした。
これまたボーカル(特に貼った曲のサビ)が中村由利すぎて俺やお前やお前に刺さること請け合い。
9.Dance Gavin Dance - Afterburner
エモ・ポストハードコア枠は今年はこれっスよ。このバンドはジャケットにしろPVにしろ本当にダサいのですが中身の音はなかなか違う、というか君たちこんなに小器用なこと出来るようになったのか、俺は嬉しいよ…
色々な要素のごった煮を熱量でまとめてカマしていくところがとても今のアメリカのバンドだなーという感じですね。メタルで言えばProtest the Heroにもカブるけど個人的にはこっちのほうが全然好き。
8.Black Stone Cherry - The Human Condition
今年はSeether、Sevendust、Bush、Stone Temple PilotsにBreaking Benjaminとポストグランジのビッグネームが新譜をボンボコ出して大豊作な年でもありましたが中でも気に入ったのはこれです、何度作を重ねようとブレない南部野郎のパワフルさよ。
ネアカでカラッとしたこれと、ゲスト呼びまくって旧曲をひたすらエモく再構築したBreaking Benjaminで悩んだんですがこっちにしました、そういうのが好きならそっちをオススメするので聴いてね。
7.AC/DC - POWER UP
もう何を語るとも語りようがない(みんな知ってるから)のですけども。Back in Black以降のAC/DCというのは基本的にどのアルバムもアタリかというとそうではなく、作により特大ホームランorファウルチップみたいなことが多いのですが今回はホームラン側だと思います。ここに貼ったRealizeとかShot in the Darkあたりは新譜ツアー以降もセットリスト定番になるんじゃないかなあ。
5.Black Orchid Empire - Semaphor
今作から入門しました。
2010年代に流行ったもの全部載せ、ワシらがエッジじゃーい!とでも言わんばかりなオルタナ/プログレメタルでガッツポーズです。前述したようになんだか色々なものが聴こえてくる中でそれぞれがドヤ顔とか嫌味に聴こえないというのが素晴らしい。ひたすらテクいでもなく必要十分に変なことをやっている。
難癖つけるならミックスで、もっと空間を広く聴かせるようなものにするとスケール感が出て良いのではないでしょうか、多分次がすごいと一気に軌道に乗るバンド。
4.Annihilator - Ballistic, Sadistic
2020年に言語化出来たこととして、ことスラッシュメタルについては俺はザックザクのベイエリアクランチやそれに類するものが一等好きで、それ以外は、まあ、そんなに…ということがあるんスわ。
なのでまあHeathenとかTestamentの新譜も楽しかったんですが、さておき今回のAnnihilatorはSchizo Deluxe以来の傑作だと思われます。
リフの展開がこれだけ忙しないのにダレずに突っ切った上にガツンとギターソロも決めてくるというのはこの人にしかできない所業よね。
ちゃんと旧譜も聞き返さないとなーと思わされました。
3.Dizzy Mizz Lizzy - Alter Echo
日本にDOIMOIというバンドがいましてこれまた最高なんですが、かのバンドにずっと持っている印象として”USオルタナ/グランジのフォーマットでDMLみたいなことをやってて素晴らしい”というのがあるんです、カッチリしたアンサンブル・サビに向けてヒートしていく決め曲の展開・しかし忘れない歌心等が特に。
DOIMOI目下最新のフィジカルであるところの(間違ってるかも)OSRUMとのスプリットシングルでの一曲”アナセマ”ではかなりアーシーかつ音響系に寄せていてこれはこれは!と思っていたところへ今回のDMLを拝聴、やっぱルート/スタイルは違えど相似形じゃねえか!!!!!!!と脳がパカッとヘウレーカであります。
DOIMOIの話しかしてねえな。DMLの過去作に思い入れのある人だとなんか違う、となりそうな気もするけど、ちゃんと現代の流れもしっかり拾ってくる貪欲さをまだまだ持ってて俺は最高だと思います。
2.Sólstafir - Endless Twilight of Codependent Love
前作からまた一段ブラックメタルの域を超えてきたぞこれは。
最早ポストロック/叙情プログレでしかなくなりつつあり、AnathemaでいうところのAltanative 4と同様に今作がある種の転換点になりうるのでは。
音像としてはもうとにかく寂しい、"慟哭"とか"耽美"とかそういうオタク語彙じゃ不純物が多い、"叙情"ですら若干あざといかもしれない、そうこれは”寂しい”作品なんですよ。
"冬か…今年は越せないだろうな、それでも冬支度はやらないとなあ"みたいな、諦めとも覚悟ともつかない深秋のワンシーンのイメージ。
1.Theodor Bastard - Volch'ya Yagoda
ロシアのアンビエント/ダークウェーブ/ネオフォークのバケモンバンド。前からめちゃ好きだったんですが今回は今回でド濃度の力作が出てきてチビったわ。
東洋系の要素を巻き込みつつ雄大な自然みたいな音像を繰り広げてくれちゃうのですが、天然岩だと思ってたものが、近づいてよくよく見たら古代の人工物じゃねえか…!みたいなオゾさも不意に感じさせてくれてとても良い音楽体験であります。ゾワゾワびっくり箱かよ。
トリ曲のFjorn Gardenは今年のベストトラックとなりますので宜しくご査収ください。
2022/1/13:本当はこの部分のスペースに青葉市子-アダンの風およびそれを褒めてた連中を4000字くらいかけてボロクソにdisってたんですが、書いてる途中で虚無になったのでそのまま寝かせてたら1年経ってました。ので思い出した今公開しますね。